事例紹介

Cases

機械構造用鋼の加工中のトラブル原因調査および対策立案

機械構造用鋼の加工中のトラブル原因調査および対策立案

F社様:機械構造用鋼の加工中のトラブル原因調査および対策立案

F社様は、機械構造用鋼を用いた金型および機械部品の製造販売を生業としておられます。

抱えていた課題・ニーズ

機械構造用炭素鋼や機械構造用合金鋼を用いた部品・部材加工工程においては、加工中のトラブルが発生することがあります。
F社様では、鋼材のガス溶断時に切断面に割れあるいは機械工具の刃先の片摩耗に悩まされておら れました。いろいろな対策を試行されていましたが大きな改善効果が得られず、当社にご相談いただきました。

ご提案したコンサルティング内容

F社様の工場に赴き、製造工程の確認と不具合内容を調査させていただきました。その結果、原因は鋼材内部の炭素や合金元素の成分偏析に起因していることがわかりました。
上記の調査結果に基づき、以下の2点の対策案を提示させていただきました。
1)鋼材メーカーでの製造中の成分偏析軽減策
2)F社様の社内熱処理炉を用いた成分偏析を軽減する熱処理を実施

成果や結果

F社様では、上記対策1)はSC鋼の価格アップを伴い、2)は自社内での熱処理工程追加によるコストアップはありましたものの不良率低減、生産性向上、歩留向上により大幅なトータルコストダウンに成功いたしました。